近頃の田中住建 たくみくんブログ
2008年10月の記事一覧

外断熱ってどうなのよ。

dannetu2.JPG皆さんこんばんは。いきなりの写真ですが、この前上棟工事のアップをしましたお宅で断熱工事が完了しました。当社では最近断熱の仕様を変更して、従来のグラスウールor断熱ボードはめ込みの断熱から、発泡断熱材へと変更しました。(写真の柱と間柱の間にある白っぽいものが断熱材です)発泡断熱の利点は皆さんもご存知だと思いますが、隙間なく施工できるとか、ウール系のように垂れ下がってくることがないとかの利点があります。ここ数年、本や新聞や実際の建物でも「外断熱」という言葉を頻繁に見かけるようになりました。(その基準からいくと、写真の断熱の施工方法は内断熱ということになります) 今の流行でいくと、外断熱のほうが暖かい家ができると考えられている方が多くなってきていますが、実際にはどうなのでしょうか?答えは×でもあり○でもあります。なぜかというと、それは構造材にはいろいろと素材があると言うことがヒントになってきます。一頃頻繁に外断熱を宣伝していたダイワハウスのCMをみなさんも知っているかと思いますが、ダイワさんの主構造は鉄骨です。冬の公園で鉄のベンチと木製のベンチがありました。皆さんはどちらに腰掛けますか?100人いれば100人が木製のベンチに座ると思います。それは夏のかんかん照りの日でも同じと思います。それはみなさんが金属は熱を伝えやすいということをいろいろな経験で知っているからだと思います。住宅の構造につかわれる鉄骨もそれと同じで、熱橋(ヒートブリッジ)と言う言葉があるように、等に冬場は寒さを引っ張り、それが結露の原因になったりもしますので鉄骨を冷やさないようにするための外断熱は有効だと思います。それが○の理由ですが、対して材木で造られている住宅ではどうでしょうか?先ほどのベンチの例のように木材は熱をほとんど伝えません。そうでなければ、ログハウスも、木製サッシも存在しませんよね。それが答えになる訳ですが、どうでしょうか?

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